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これで最後です。
魁!氷結クリフト
最終弾 「最後の氷結」
宿敵デスピサロと戦う日を明日に控え、一行は完全回復の為に宿を取りました。このメンバーで過ごす日も、今日で最後になりそうです。
そうして粛々と夕食を終えたその夜、アリーナ姫は目下イメトレ中(多分別件で)のクリフトの部屋を敲きました。
「あ、あのさ。クリフト」
アリーナ姫が頬を染めているのは、湯上りだからというだけではありません。
妄想を強制終了したクリフトが扉を開ければ、モジモジと恥らった彼女が、何かを請うように上目に見つめてきます。
「最後の夜だから……その、一緒に寝てもいい?」
「ひっ、ひひひひ姫様っ!」
枕を抱いてクリフトの部屋を訪ねたアリーナ姫。
彼女の可憐なパジャマ姿に興奮したクリフトは、もう速攻で彼女を部屋へと連れ込んでいました。
「そんな、最後の夜などとっ!」
アリーナ姫が抱いていた枕を放り投げ、代わりに彼女を抱き寄せたクリフトは、鼻血を迸らせながら叫びます。
「明日が最後などと言ってはなりません! 断じて!」
「だって、明日は――」
決戦なんだもの、とアリーナ姫が言いかけたその時、
「いいえ、今夜が最初の日でございますっ! そう、それは初夜っっっ!」
「え」
アリーナ姫がポカーンとしている間にも、クリフトは簡易なベッドをこれでもかというくらいに飾り付けし始め、なにやら頑張っている様子。
「冒険中は そ れ は も う ア レ コ レ ありましたが、
「最後の最後にこんなご褒美があったとは! 冒険(氷結)してて良かった!」
「ちょ、クリフト」
「あぁ遂に姫様とっ! 姫様と姫様と姫様とぶはぁ!」
ベッドメーキングを完璧にしたクリフトは、鼻血を大噴出しながらアリーナ姫を膝抱きにしてベッドまで運ぶと、目にも留まらぬ勢いで服を脱ぎ始めました。
皺ひとつないシーツにアリーナ姫を横たえ、彼女の頭にそっと枕を差し挟んだクリフトは、自らも両手をついて皺を作りながら、いそいそとアリーナ姫に覆いかぶさって言います。(ちなみにシーツは既に鼻血で真っ赤)
「明日は過酷な戦いに命の保障もありませんが、これで悔いなく死ねる!」
「今、死ねい!!!」
「地獄の魔王に頼らずとも、ワシが貴様を滅ぼしてくれるわヴォケがぁっ!!!」
クリフトが鍵をかけた部屋の扉を巨大な氷で突き破った例の魔法使いは、そのまま氷柱にクリフト(しに)を閉じ込めると、ベッドに沈んだアリーナ姫を連れ戻してこっぴどく叱りました。
「姫様! 汚染物質に近付いてはならぬと申しましたのに!」
「だ、だって」
翌日のラストバトルは、蘇生役のクリフトの不在(てか死亡)により安定性には欠けたものの、主君の貞操を守らんとする老臣下による鬼神の如き冷気によって魔王は倒され、そして世界には平和がくるどころか、身の毛もよだつ氷の山々に閉ざされたということです。(バッドエンディング)
あぁ哀れなり、氷結クリフト。
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【あとがき】 |
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あぁ終わった! 終わらせてやった(笑)!
長きに渡ってこっそりと書いてきた「氷結」シリーズは、
本日、合計にして100(+ちょっと)氷結を達成しました!
不肖クリフト!
今はたまらない充実感に 満 ち 満 ち て おりますっ!!
(やめようよ自分)
これも全ては、この怪しさ極まりない世界に挑んでくださった
勇猛果敢な冒険者の皆様のおかげでございます!!
あなたはなんという命知らずだ! 笑!
ということで、
皆様といつかまた氷柱の前でお会いできることを祈りつつ、
これを「良き思い出」として、 ←ならねー。
まっとうな創作世界へ戻りたいと思います。
ありがとうございました(笑)!!!
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