第五章ではミントスに奴が居ます。
氷結クリフトの冒険
LV.11 「ミントス」
謎の病に臥せっていたクリフトは、勇者ソロの一行が取ってきたというパデキアの薬湯によって意識を取り戻し、今後サントハイム衆は彼等と共に旅することになりました。
「聞けば姫様は臥せっていた私の看病をしてくださったとか」
「え? えっと、うん」
アリーナ姫は、氷嚢を取り替えるくらいの事はした覚えがありますが、ソレッタへと旅立った後はとんと彼の看病をしていません。アリーナ姫は思わず曖昧な返事を返しましたが、これにクリフトは喜びに表情を変えていました。
「それでは、し、し下のお世話も」
「しも?」
クリフトはポッと頬を赤らめ、もじもじと姫様を見つめます。
妄想【妄想はじめ】
妄想「最初は緊張したんだけど……うふふ」
妄想尿瓶を持った姫様が、慣れた手つきで私のズボンを下ろされ、
妄想「ぜーんぶ出してあげるからね」
妄想尿を採るどころか、その手つきは欲望をも搾り取るようで!
妄想「うーん、うーん……あぁ、ひめさま!」
妄想「きゃっ。クリフトったら、こんなになって」
妄想そうして姫様は不覚にも大きくなった私の始末を――
妄想【妄想脳内破裂中】
「あぁ! そんな姫様っ!
「私の知らぬウチにそんなテクを覚えてしまわれるなんてっ!」
「ク、クリフト?」
左程看病をしていない後ろめたさにアリーナ姫が苦笑いを浮かべていると、
「私が、私が 直 々 に 教えて差し上げようと思っていたのにっ!」
「貴様の世話をしたのはこのワシじゃボケェッッッ!!!」
「病みあがっても世話を焼かせる気か、このアホタレが!」
そうしてクリフトは、今度は頭以外をも氷で冷やされることになりました。
哀れ、氷結クリフト。
本気で始末に終えない神官。
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