伝説(氷結)がはじまる。
氷結クリフトの冒険
LV.1 「脱走≠駆け落ち」
アリーナ姫は遂に壁を蹴破り、城の外へと出ることに成功しました。
さぁこれからどこに冒険しようかと壁のない世界を見渡した時、背後から待ったの声がかかります。
「姫様! 及ばずながら私もお供させて頂きます!」
「クリフト!」
振り返れば神官クリフトが、慌てて用意をしたのかズレた帽子を整えながら走ってくるではありませんか。
「えー」(じゃま。)
アリーナ姫は明らかにイヤな顔。
「駆け落ちとは二人でするもの、そして何より 劇 的 に 行うものです!」
「かけおち?」
アリーナ姫は必死に説明をするクリフトに首を傾げました。
「今は王様も認めては下さらぬと思いますが、
「いずれは二人の揺るぎない愛を証明し、
「禁断の壁を乗り越えて麗しのラブロードを突き進むのみでありますっ!」
「貴様ァッ! 姫様の脱走はおろか不埒な道に引き込もうとは言語道断!」
「その妄想と共に暫く凍っておけい!」
見れば目付け役のブライまでが城を出ようとするアリーナの前に現れたではありませんか。
「姫様がその気なら、この爺めもついていきますぞ」
「ブ、ブライ」(えー)
そうしてサントハイムのお転婆姫と、老魔術師、若き神官(氷結)の冒険が始まったのでした。
お城を出てすぐ氷結。(即行すぎる)
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